昨日、夏本場の7月末に暑さもさることながら空模様も芳しくなかったため、屋内で楽しめる施設として前々から気になっていた角川武蔵野ミュージアムへ訪れてみた。
場所が場所だけに、行くとしてもクルマで行く人も多いだろうことから駐車事情まで含めて、どんなものだったかを簡単にしたためて行こうと思う。
なお、私個人としては本自体が特別好きなわけではなく、暇つぶしに小説を読んだり、興味本位でビジネス書等を読む程度の本に対しての嗜好はごくごく一般人であると認識している。
その視点で、感想等も記していきたいと思うので、ご認識頂ければ幸いだ。
角川武蔵野ミュージアムとは

図書館・美術館・博物館がシームレスに融合する「知の交差点」
角川武蔵野ミュージアムは、埼玉県所沢市にある巨大複合施設「ところざわサクラタウン」のランドマークとしてそびえ立つ、他に類を見ない文化複合施設である。
ここは、図書館・美術館・博物館という3つの拠点が、ひとつの空間にシームレスに融合した前代未聞の場所だ。
KADOKAWAと所沢市が共同で推進する、みどり・文化・産業が調和した地域づくり「COOL JAPAN FOREST構想」の中核を担っている。
館内に一歩足を踏み入れれば、そこは現代アートのようなハイカルチャーから、日本が世界に誇るアニメやライトノベルといったポップカルチャーまで、「知」と「エンタメ」が交差する未来的迷宮の様である。
単に作品や本が並んでいるだけではなく、それらが互いにまるで化学反応を起こすように配置されており、訪れる者の知的好奇心を刺激し、ワクワク感と知的興奮を呼び覚ましてくれる。
隈研吾氏の意匠が光る、大地から隆起したかのような「巨石」建築

このミュージアムを語る上で欠かせないのが、世界的な建築家である隈研吾氏が設計を手がけた、見る者を圧倒するエクステリアだろう。
その姿はまるで、この地下でぶつかり合う4枚の地殻プレートの巨大なエネルギーが、武蔵野の台地を荒々しく突き破って地表に出現したかのようだ。
61面体からなる複雑な多面体の外壁には、表面に「割れ肌仕上げ」という特殊な加工を施した厚さ70mmにも及ぶ重厚な花崗岩が、20,800枚も組み合わされている。
さらに専門的なこだわりとして、隣り合う石のジョイントには通常行われるような平滑に揃える加工をあえて行わず、割れてできた凹凸の段差をそのまま残している。
この緻密な計算により、大地のマグマのような力強さと同時に、一枚一枚の石が独立して空中に浮遊しているかのような軽快さを見事に両立させている。
太陽の光の角度や、空の雲行き、そして見る者の立ち位置によって刻々と全く違う表情を見せるこの巨大な「石の塊」は、ただそこにあるだけで一つの雄大なアート作品として完成されており、訪れる者の心を瞬時に捉えて離さないものとなっている。
展示内容についての感想
ミュージアム内は主に以下の階層となっている。
なお、私が訪れた際は3階層は展示準備中のため、立ち入ることができなかった。
- 1階:マンガ・ラノベ図書館、特別展示
- 2階:受付およびお土産コーナー、カフェ
- 3階:展示室
- 4階:ギャラリーおよび本棚劇場
- 5階:武蔵野ギャラリー
その中でも、取り分けメインとなる以下について少しだけ感想と共に館内状況を記す。
1階:日本で一番ラノベが読める「マンガ・ラノベ図書館」


1階とM2階の2フロアで構成されており、上記画像は全てラノベと漫画になっている。
最新のメディアミックス作品は勿論のこと、私が中学・高校時代に読んでいた『涼宮ハルヒ』シリーズや『ゼロの使い魔』シリーズをはじめとした非常に懐かしい作品も並んでいた。
また、写真には納めなかったがサブカルとして展示として、本棚の各所にフィギュアやプラモデル・ヌイなども飾られており、かなりの力の入れ具合である。
KADOKAWAが刊行するほぼ全てのライトノベルが網羅されており、児童書やコミックを含めて約4万冊もの蔵書がひしめき合っているらしい。
誰もが童心に帰り、物語の世界へと没入できるポップカルチャーの巨大なアーカイブ空間だ。
4階:本の息づかいを感じる街「エディットタウン」

4階は、目的の本を「探す」のではなく、未知の知と「出会う」ための街である。
独自の文脈で配架された「ブックストリート」

松岡正剛氏の監修のもと、約2万5,000冊が配架されている。
一般的な図書館で採用される「日本十進分類法」をあえて捨て去り、「世界を読み解くための9つの文脈」という独自のルールで並べられているのが最大のこだわりだ。
歴史書から最新のAIに関する書籍。はたまた、食に関するものから動物・ペット、などなど様々な書籍が科学反応を生み出すかの様に並べられている。
正直、私自身は最初にお話しした通り、本の虫ではないため足を止めてじっくり1冊を読み込むことはしなかったが、時間が許せば一日入り浸って様々な知に触れる贅沢を味わってみたいものだとヒシヒシと感じさせられる展示となっている。
高さ約8メートルの巨大空間「本棚劇場」

ストリートを抜けると、高さ約8メートルもの巨大本棚に360度囲まれる圧倒的空間が現れる。
本施設最大の目玉と言える場所で、武蔵野ミュージアムと言えばこの光景を思い浮かべる人も多いだろう。
約2万冊の蔵書がそびえ立つこの場所では、本を背景としたプロジェクションマッピングが15分おきに上映されている。
アナログな書物の束と最先端のデジタルの光がシンクロする、幻惑的なイリュージョンを体験できる空間だ。



カフェ・レストランも併設
館内は取り扱っているのが書籍だけに飲食禁止であるが、幸いなことに館内には2か所のカフェが用意されており、そこで休憩が取れる。
2階:ひと休みにぴったりな「角カフェ」
エントランス階に位置する「角カフェ」は、展示エリアへの突入前や、一巡りした後のショートブレイクに最適な空間となっている。
ここでは、地元の食材を活かしたオリジナルメニューを愉しむことができる。

私は所沢名産のさつまいもを使用した『おいもボール』を頂いた。
タピオカ粉入りでモチモチしており、おいも版ドーナツの様な感じで楽しめた。
5階:本とお食事を愉しめる洋食レストラン「SACULA DINER」
私は訪れなかったが、より本格的なエネルギーチャージを求めるなら、5階の「SACULA DINER(サクラダイナー)」もありだろう。
ここでは、地産地消をテーマとしたアメリカンキュイジーヌをベースにミュージアムオムバーグや選べるソースのハンバーグプレートといった、こだわり抜かれた洋食メニューが提供されている。
さらに、多種多様な本に囲まれながら食事ができるという、本館ならではの特別な空間設計がなされている様だ。
おわりにおよび駐車事情
正直、本がそこまで好きではないのなら、1回行けば満足する施設の様に思う。
一方で、本が大好きな人にとってはこの上なく刺さる施設だろう。
特に4階のブックストリートは知的好奇心がくすぐられる仕掛けがされていて、読みたい本がこれでもかと出てくることになるだろう。
兎に角、本が大好きな人にとっては何度も訪れたくなるようにも思う。
一方で、1階のラノベ・マンガ図書館もサブカル好きにとっては最高の施設だろう。
マンガやラノベだけでなくメディアミックスの設定画集などマニアックな資料も手に取ることができるため、1日時間をつぶすことができるだろう。
何気に、ラノベ・マンガ図書館にだけ入場可能な割安チケット(600円)もあるため、下手にラノベを買いあさるくらいならここに通うのもありかもしれない(?)。
個人的には青春時代の思い出を感じられてエモい展示だった。
24時間稼働の駐車場完備

ミュージアムを内包する「ところざわサクラタウン」には、第1から第3まで充実した駐車場が完備されている。
第1駐車場は施設と併設されており非常に使い勝手は良い。一方で第2・第3駐車場は少し離れた所に位置しているため、徒歩での移動が必要になる。

<駐車料金>
・第1駐車場:30分200円/24時間最大800円
・第2駐車場:30分200円/24時間最大600円
・第3駐車場:30分200円/24時間最大600円
なお、角川武蔵野ミュージアムでの駐車券サービスはないが、ところざわサクラタウンの公式LINEを追加してINFORMATIONへ行けば、30分のサービス券を配布してくれる。
ちなみに、サービス券はLINEを追加している人数分手渡してくれるため、グループで訪れた人は最大でその人数分のサービス券をもらうことも可能だ。
〒359-0023 埼玉県所沢市東所沢和田3丁目31−3 ところざわサクラタウン
公式HP:https://kadcul.com/
営業時間:10:00~18:00(火曜日定休)
入場料:公式サイトを参照

