かつて日本のRVブームを牽引し、惜しまれつつも表舞台から去った伝説の本格クロスカントリーSUV三菱・パジェロ。
2019年の国内販売終了から数年、ファンの間で燻り続けていた渇望に応えるように、新型パジェロが2026年秋発表へ向けた先行公開が行わた。
一部関係者に先行公開!新型パジェロ復活へのカウントダウン
日豪のVIPに極秘プレビュー?海外メディアが報じた衝撃のスクープ
2026年秋に予定されているであろうワールドプレミアを前に、三菱自動車は水面下で極めて刺激的な動きを見せている。
2026年5月30日に朝霧高原で開催されたファンイベント「スターキャンプ2026」にて、選ばれた一握りの旧型パジェロオーナーや熱狂的なファンを対象に、新型パジェロの生産仕様プロトタイプが極秘裏に先行公開された。
厳重なセキュリティのもと、ベールを脱いだ新型パジェロの実車を目にした招待客からは、驚きと興奮の声が上がった様子が見られる。
プレビューされた車両の内装は、上質なソフトタッチ素材と落ち着いたベージュカラーで仕立てられ、フラッグシップにふさわしいプレミアムな質感を感じる。
さらに、オーストラリアの熱心なファン数名に対しても、数ヶ月以内にテストドライブの機会が与えられる予定があるなど、実質的な市場投入に向けた準備は着々と進行している。
スクープ情報によれば、世界同時お披露目となる正式なワールドプレミアは2026年9月2日に設定されているという。
2026年の登場に向け、水面下で動き出した三菱のフラッグシップ
この復活劇は、一時的な話題作りのためのものではない。
三菱自動車が2026年5月29日に発表した「新中長期ビジョン」において、新型クロスカントリーSUVの車名を正式に『パジェロ』に決定したことが公式に宣言されている。
海外向け仕様を含め、2021年までにすべての生産を終了していたパジェロが、実に約5~7年ぶりに再び世界の道を走り出すのだ。
さらに重要なのは、三菱自動車の加藤隆雄CEOが明かした「パジェロシリーズ」としてのブランド展開構想である。
新型パジェロを最高峰のフラッグシップとして位置づけ、その血統を受け継ぐスモールSUVやコンパクトSUVといったファミリーモデルを順次追加していく計画が進行している。
これは、三菱がかつて展開していた「パジェロミニ」や「パジェロイオ」といったマルチなラインナップ展開の現代的再解釈とも言える。
2019年の国内終了から数年。復活が待ち望まれる『パジェロ』

1982年の初代誕生以来、パジェロは日本の自動車史における「RVブーム」の主役として一世を風靡した。
悪路走破性に特化した従来のクロスカントリー車に、乗用車同等の快適性と静粛性を融合させた新コンセプトは、それまでの「四駆=無骨な働く車」という既成概念を根本から覆したのである。
しかし、時代の潮流とともに都市型クロスオーバーSUVが台頭し、本格的な悪路走破性を求める市場は徐々に縮小していった。
これに伴い、日本国内仕様は2019年に特別仕様車「ファイナルエディション」をもって惜しまれつつもその歴史に一度は幕を下ろすこととなった。
世界170以上の国と地域で累計325万台以上を販売した偉大なブランドの火が消えた瞬間、世界中のファンが深い喪失感に包まれたことは7年近く経った今でも記憶に新しい。
あれから数年が経ち、アウトドアレジャーやソロキャンプ、オーバーランドスタイルの旅が一大カルチャーとして定着した今、人々は再び「本物」のタフギアを求め始めている。
だからこそ、今、パジェロが復活することには極めて大きな意義がある様に思う。
単なるSUVではない、悪路を切り拓く「冒険の相棒」としてのアイデンティティ


私たちがパジェロに抱く憧れは、単なるスペックやブランドネームに対するものではない。
その根底にあるのは、世界一過酷と言われる「ダカールラリー」において、7連覇を含む通算12回の総合優勝という前人未到の偉業を成し遂げた、圧倒的な実績へのリスペクトもある。
砂漠の激しい砂嵐、行く手を阻む鋭いガレ場、底なしの泥濘。
あらゆる極限環境を走破し、何より「必ず生きて帰ってこられる」という絶大な信頼耐久性こそが、パジェロというクルマの背骨を形作っている。
・1983年:ダカールラリー初参戦
・通算総合優勝:12回(歴代最多)
・2001年~2007年:前人未到の「ラリー7連覇」を達成
現代の洗練された都市型SUVは、確かに舗装路を快適に走るには十分な性能を持つ。
しかし、舗装が途切れ、携帯電話の電波も届かないような未知の領域へ一歩を踏み出すとき、頼りになるのは強固な骨格と、極限で鍛え上げられた駆動システムだ。
パジェロは、単なる移動手段としてのSUVではなく、乗員の命を守り、未知なる場所へと連れて行ってくれる唯一無二の「冒険の相棒」なのである。
新型パジェロについての予想

新型パジェロは現行のピックアップトラックである『トライトン』が採用する、最新の超高張力鋼を用いた堅牢な高剛性ラダーフレームシャシーをベースにすると公式発表されている。
そして、キャビン構造や前後サスペンションは新型パジェロのために「完全専用開発」され、さらに、走行状況に応じて最適な操縦性、走破性、安定性を実現する車両運動統合制御システム「S-AWC(Super-All Wheel Control)」によりフラッグシップにふさわしい上質な乗り心地と無敵の走破性を両立させる設計になるとされている。

動力源としては、当面はトライトンと同様に2.4L直4のディーゼルターボとのことだが、三菱が誇る「ハイブリッド」および「プラグインハイブリッド(PHEV)」といった電動パワートレインの搭載も十分ありえるだろう。

また、エクステリアは最新のティザー画像やテスト車両の目撃情報から、新型パジェロの外観は歴代モデルへのオマージュと、未来的な洗練が融合している様に見受けられる。
ベールで覆い隠されているもののフロントマスクには、三菱のデザインアイデンティティである「ダイナミックシールド」がさらに表現されている様に見受けられ、縦型のLEDシグネチャーライトと左右をシャープに繋ぐライトバーが、先進的かつ圧倒的なワイド感を演出する。
加えて、歴代パジェロのダッシュボード中央に君臨し、傾斜角や高度、方位を示していた象徴的な「3連メーターポッド」が、最新のデジタルマルチディスプレイとして復活を遂げることが公式サイトで明かされている。

パジェロとしての悪路走破性は担保されながら、昨今のSUV事情も加味して上質さも加味されたパッケージングとなるのではないだろうか。
価格想定
ベースとして想定されているトライトンが約550万円。同社のクロスオーバーSUVであるアウトランダーPHEVが約681万円…。
三菱のフラッグシップとは言え、トライトンベースかつ現状ディーゼルターボのみのラインナップと考えると600万円台相当と個人的には想定される。
仮にハイブリッド技術が導入されるとすると700万円台前半程度だろうか。
とにかく、今秋にはそのあたりも明らかになるだろう。
7年ぶりの復活を楽しみに待ちたいと思う。
出典:CARBUZZ

