「そろそろタイヤの溝、限界だなぁ。ディラー交換すると工賃込みで30万円くらいかかるかなぁ…。今月は他の出費も重なってきついんだよなぁ」
日々すり減っていくタイヤを見て、憂鬱に思うハイパワーマシンオーナーも少なくないことだろう。
タイヤなんて消耗品だし安ければ安いほどいい、という考え方もあるかもしれない。
特に近年はアジアンタイヤの品質も向上しており、ネット通販で格安品を探せば、総額を半分以下に抑えることも可能だろう。
しかし、いちクルマ好きの我々にとってはタイヤは単なる「消耗品のゴム」ではなく、命を預ける最も重要な保安部品であり、走行性能や静粛性を左右する「カスタムパーツ」と言えるだろう。
そこで私が気になっているのが、ブリヂストンが提供するタイヤのサブスクリプションサービス『moBOX(モボックス)』である。
タイヤ交換の「大型出費」にサヨナラ。私がmoBOXに注目した理由

これまでタイヤの出費を分割するという選択肢はなかった。せいぜい、クレジットカードの分割払いや銀行等のローンくらいしかなかったかと思う。
しかし、moBOXはそれらとは根本的に思想が異なる。
単なる支払いの先延ばしではなく、タイヤの購入から取り付け、その後のメンテナンス、さらには万が一の際のパンク補償までを一つのパッケージにしたサービスになっている。
私がこのサービスが気になっている理由は、その「圧倒的な安心感の設計」にある。
例えば、10万円以上かけて新調したばかりのタイヤが、翌日に釘を踏んでパンクしてしまったなら、また数万円を払って1本買い直すか、あるいは修理跡を気にしながら走り続けるしかない。
この「運が悪かった」で済まされる理不尽なリスクに対して、moBOXは「1本のパンクでも4本すべて新品交換」という強力な補償内容で対応している。
さらに初期費用0円。月々、数千円~1万円程度の定額。これだけで、世界最高峰のブリヂストンタイヤが手に入り、かつメンテナンスの煩わしさからも解放される。
「タイヤにお金をかけるのは当然だが、一括の持ち出しは避けたい」「プロにメンテナンスをお願いして、常に最高のコンディションで走りたい」「もしものパンクに備えて保証を充実させておきたい」。
そんな現代のドライバーにとって、moBOXは一つのタイヤ選びの選択肢なりえると私は思う。
この記事では、私が実際に調べた価格の妥当性や、利用前に絶対に知っておくべき留意点を、忖度なしで解説していく。
なぜ今、タイヤの「サブスク」なのか?

当ブログを見に来てくれている方々の大半が恐らくクルマ好きであろうため、言わずもがなかと思うが、自動車という精密機械において、路面と接している面積はわずかハガキ4枚分に過ぎない。
この過酷な条件下で、1トンを遥かに超える車体の加減速と旋回をすべて支えているのがタイヤであり、クルマにおける最重要パーツの一つである。
しかし、この最重要パーツであるタイヤは、先に述べたように消耗品であることに加えて非常に高価である。
そのため、購入にあたって「心理的・経済的ハードル」が存在する。
だからこそ、今この時代に「タイヤのサブスク」という選択肢ではなかろうか。
特に近年はSUVブームやEVの普及により、「車両の高性能化と重量化」によるタイヤへの負担が大きい。
しかし、重量のある電気自動車や大型SUVに安価な低グレードタイヤを履かせると、ロードノイズや燃費・乗り心地の低下といった問題も生じてくる。
そのため、プレミアムな性能を持つブリヂストンのような高価格帯タイヤの需要が高まっているのだが、そこで立ちはだかるのが一括で10万円・20万円…下手したらそれ以上の支払いである。
第二に、現代のライフスタイルにおける「メンテナンスのブラックボックス化」が挙げられる。
今の車は日本車に限らず、非常に故障が少なく感じるし、そのためにクルマの維持に関心があるドライバーは少ないと思う。(当ブログの読者は別として)
タイヤに関しても、適正な空気圧の維持や定期的な前後ローテーションが寿命を延ばす鍵だとは分かっていても、実際にガソリンスタンドや量販店でこれらを完璧にこなせている人は少ないのではなかろうか。
私もタイヤローテーションに関しては、こなせてはいない。

moBOXのようなサブスクモデルが画期的なのは、単なる「分割払い」ではなく、プロによる定期点検や窒素ガス補充、加えてタイヤローテーションといった「メンテナンスの権利」が最初からパッケージングされている点だと思う。
つまり、タイヤのサブスクとは単なる支払い方法の変更ではない。それは、高価な高性能タイヤを「所有する重荷」から解放し、最高かつ安全なドライブを享受するための、現代的で合理的なシステムだろう。
moBOXを利用するメリット・デメリット
そんな現代の新しいタイヤサービスであるが、当然メリットもあればデメリットも存在する。
以下に、moBOXのメリットおよびデメリットを示す。
moBOXを利用する4つのメリット
初期費用がかからない
最大のメリットは、何といっても「初期費用の完全ゼロ化」だろう。
例えば、ブリヂストンのフラッグシップである『REGNO GR-XⅢ』を4本新調すれば、工賃を含めて15万円を超えることは珍しくないし、大径タイヤを履くクルマによってはネット通販で購入したとしても20万円を超えることすらある。
これを一括で支払うのは我々庶民のお財布へ与えるインパクトが大きすぎる。
しかし、moBOXなら月々数千円の支払いから…大径低扁平タイヤでも1万円台前半の支払いで、その日から最高級の乗り心地が手に入る。
この家庭の「キャッシュフローを乱さない」という点は、資産運用や貯蓄を重視する現代人にとって極めてスマートな選択だと言える。
安心のパンク補償

次に、私が思う大きなメリットは「パンク補償」だ。
近年ネット通販などで比較的容易にタイヤを手に入れられる様にはなってきたが、TIREHOODなど一部を除きパンク補償はあまり付帯していない。
また、パンク補償があったとしてもタイヤ交換してから数か月以内やパンクしたタイヤ1本だけを修理または交換が一般的だ。
しかし、moBOXは全プランにおいて交換から2年間の間に「1本でもパンクしたら、4本すべてを新品に交換する」という非常に手厚い補償がついてくる。
パンクだけは予想できない。契約期間中にパンクしないこともあれば、交換後数週間で釘を踏んだりしてパンクすることもありえる。
予期せぬアクシデントに備えて、サービス内に元から手厚い補償があるのは大きなメリットだろう。
充実のタイヤメンテナンスサービス
さらに、充実のメンテナンスサービスもmoBOXのウリの一つだろう。
タイヤ館やコクピットというブリヂストン直営の専門店で、無制限のタイヤ点検や窒素ガス充填を受けることができる。
また、回数に限りがあるものの定期的なタイヤローテーションもサービスに含まれている。
これらは自発的に行うのが意外に面倒だが、キチンと実施すればタイヤの寿命を延ばすことにも繋がる。
そして、定期的に大事なタイヤを「プロに任せている」という精神的な余裕は、ドライブの質そのものを高めてくれるハズだ。
契約終了後の柔軟性
サブスクリプションなので、契約期間中はいわゆるタイヤを借りている状態となる。
ただ、契約期間終了後はタイヤの状態にかかわらず、所有権は自分のモノになる。
そのため、契約期間中は点検やローテーションなどのメンテナンスをしっかりと行い、タイヤ寿命を延命させればその後も長く乗ることが出来る。
もしくは、ブリヂストンのタイヤの他のタイヤに変えたいということであれば、違うタイヤで改めて契約することもできるし、ブリヂストン以外のタイヤに履き替えたければ、そのまま契約終了でも構わない。
契約更新の必要がなく、2年または3年でスパッと区切りよく終わらせられるのは、サブスクにしては珍しくその後柔軟に対応できるのはメリットと言えるだろう。
moBOXの3つのデメリット
一方で、当然ながらmoBOXにもデメリットも存在する。
最安ではない支払い総額

一括支払いではないため、キャッシュフローへの大ダメージは与えないものの、毎月コツコツと支払いを続けることになる。
最終的な契約期間内の総支払額を見てみるとタイヤやサイズによっては、AUTOWAYやTIREHOODなどのタイヤ専門プラットフォームより高くなる可能性は高い。
メリットで記載した通り、moBOXの料金には工賃だけでなく「安心料(補償・メンテナンス)」が上乗せされているため、純粋に「1円でも安くタイヤを履き潰したい」という層にとってはデメリットになるだろう。
ブリヂストンのタイヤしか選べない
当たり前だが、ブリヂストンが提供しているサービスのため、選べるタイヤはブリヂストン製のみという縛りが発生する。
クルマ好きにとってはタイヤ選ぶも一つのカスタマイズなので、その楽しさを重視する人には少々物足りないかもしれない。
タイヤ界の王者ミシュランのしなやかさや、ロードインフォメーションを深く感じられるピレリなども比較して選びたいというマニアックな要望には応えられない。
中途解約ができない
最も大きなデメリットは中途解約が出来ないという点だろう。
moBOXはあくまで2年または3年の契約を前提としたサービスであり、期間内に車を売却したり事故で廃車にしたりした場合であっても解約することはできない。
仮に中途解約する場合は、残債を一括で清算する必要がある。
いわゆるスマートフォンの「分割払い」や「割賦」と同じ様な仕組みだろう。
そのため、2,3年以内に車を買い換える予定がある人にとっては、この縛りが足かせになるだろう。
moBOXをおすすめする人・しない人
上記を踏まえて、どんな人にmoBOXをオススメできるか。逆にどんな人にmoBOXは向かないのかを示したいと思う。
moBOXをおすすめできる人
まとまったお金を払いたくない人

「高性能タイヤを履きたいが、一度にまとまった現金を減らしたくない人」にはこれ以上の選択肢はないであろうというサービスだろう。
例えば、4本で15万円のタイヤを一括で買うのと、月々5,000円を24回払うのでは、家計に与えるインパクトが全く異なる。
手元に残った15万円を運用に回したり、新しいタイヤでのドライブ旅の資金にしたりと「資金の流動性」を重視する人にとって、moBOXは一つのファイナンス手段だと言える。
メンテナンスをしっかり行いたい人
あとは定期的にタイヤメンテナンスをしっかり行いたい人にも良いだろう。
タイヤの空気圧点検やローテーションは、安全走行に不可欠だと分かっていても、忙しい日常の中ではつい疎かにしがちだろう。
moBOXには通知サービスがあるため、メンテンナンスの時期が来れば案内が届き、プロの手にタイヤ管理を委ねることができる。
適切に管理していけば、走行距離にもよるが、タイヤは契約終了後も長く履くことができて、よりお得にすることができるだろう。
パンクのリスクが高い環境で走る人

あとは、パンクのリスクに敏感な環境を走る人にも向いているだろう。
工場地帯や工事現場の近くを日常的に通る人や未舗装路を多用する人はパンクのリスクが高くなる。
1本数万円するタイヤが、運悪く落ちていた釘一本でゴミになるショックは相当のものだ。特に新品タイヤに履き替えた後のパンク程ショックなものはない。
moBOXの「1本でもパンクすれば4本新品」という補償は、単なる修理代の肩代わりではなく。
トラブル時の「余計な出費への恐怖」と「どのタイヤを買い直すか悩む時間」を完全にゼロにしてくれるメンタルガードにもなるだろう。
moBOXをおすすめできない人
一方で、以下のような人にはmoBOXは不向きだ。
コスト至上主義

moBOXをおすすめできない人としてまず挙げられるのが「徹底したコスト至上主義者」かと思う。
AUTOWAYやTIREHOODまたは楽天市場などのネット通販で最安品を探し出し、取付可能店舗や安価なタイヤ取付専門店などに持ち込んで安くあげる。
この手間を惜しまない人にとっては、moBOXの料金設定は少しではあるが割高に映るはずだ。
moBOXの価格には、ブリヂストンの正規ルートという信頼性と、手厚いサービス料が含まれている。この「安心と手間いらず」という付加価値に魅力を感じないなら、一括購入で最安値を狙うのが正解だろう。
短期間でクルマを乗り換える人
もう一つ挙げられるのが、クルマを短期間で乗り換えるサイクルの人だろう。
2,3年以内に売却や買い替えを検討している場合、中途解約時に清算が必要になるため、サブスクのメリットを享受しきれない。
moBOXは先に述べた通りあくまで、2年または3年というスパンで腰を据えてその車に乗ることを前提としたサービスだ。
タイヤ選びにこだわりがある人

あとは、タイヤ選びに独自のこだわりがあるマニアも注意が必要だ。
「タイヤはこだわって自分で選ぶのが楽しいだろう」とクルマ好きである人は思うかもしれないが、世間一般からしたらそれは立派なマニアな域である。
moBOXで履けるタイヤはブリヂストン製品に限定されている。
そのため、ヨコハマタイヤやダンロップなどの他国産メーカーやミシュラン・ピレリ・コンチネンタルなどの海外勢も選びたいドライバーにとって、選択肢が制限されることはストレスになるだろう。
結局のところ、moBOXはタイヤという消耗品を、所有するリスクから解放し、サービスとして利用するという新しいカーライフスタイルへの転換を促すものかと私は思う。
足元の安全をプロにお任せし、常に最高のコンディションを月額定額で維持することに価値を見出せるなら、スマートな解決策はないかと私は思う。
他にもタイヤ選びをコスパよく進めたい人は以下のページを参考にして欲しい。

moBOXで選びたい「おすすめタイヤ」ラインナップ
タイヤ選びは、ガジェットで言えばPCのCPUやスマートフォンのカメラ性能を選ぶ作業に似ている。
見た目こそどれも黒いゴムドーナツだが、その中身(コンパウンドやカーカスなどの内部構造)によって、その乗り味は大きくに変化する。
moBOXで選べるのは世界最高峰のブリヂストン製タイヤだが、そのラインナップには明確な「キャラ付け」がある。私が自分のクルマやカーライフスタイルに合わせて選ぶなら、以下の4つのシリーズが有力な候補になるかなと考える。
REGNO(レグノ)

レグノはブリヂストンの最高級のタイヤブランド。レグノはラテン語で【王者】を意味する様だ。
まさにブリヂストンのフラッグシップにふさわしい名前だろう。
移動を落ち着いた上質な空間にしたい人なら、迷わずREGNO一択ではなかろうか。
静粛性を謳うタイヤであるため、「ゴーーー」と車内に共振する様なロードノイズが軽減される作りとなっている。
また、「シャー」と鳴る様なパターンノイズも消音機能を持つ斜めサイプを配置して、減少させている様である。
特にハイブリッド車やEVに乗っているなら、エンジン音がしない分、ロードノイズやパターンノイズは目立つため、レグノの静粛性はより際立つことだろう。
人の感覚というのは不思議なもので、ノイズが減るだけでも乗り心地は良く感じられるもの。
高価なノイズキャンセリングヘッドホンの様な感覚で、移動時間すべての質を底上げできるレグノは上質で大人な移動空間を演出したい人におすすめだろう。
ALENZA(アレンザ)

アレンザはオンロード性能に特化したコンフォートなSUV&クロスオーバー向けのタイヤだ。
名前の由来は向かうを意味するラテン造語の【AL】とエレガンスを意味する英造語の【ENZA】を組み合わせたものになっている。
特に昨今はSUVブームやEVブームにより、車体重量が2トンを超えるようなクルマも珍しくはなくなってきた。
これら重量級のSUVはタイヤへの負担が凄まじく、安価なタイヤでは摩耗が早かったり、カーブでのふらつきが気になったりすることが多い。
そこで選びたいのがプレミアムSUV専用設計のALENZAだ。
ドライは勿論のこと、ウェット性能も重視され、さらにタイヤ寿命や燃費性能も意識されたタイヤになっている。
重いSUVの車体をしっかりと支える剛性感と上質な乗り心地は、家族を乗せて長距離ドライブに出かける際の大きな安心材料になるはずだ。
POTENZA(ポテンザ)

ポテンザはブリヂストンのスポーツタイヤブランドで、イタリア語で力強さや可能性を意味する。
走りにこだわりたいスポーツカー乗りがmoBOXで選ぶなら、このポテンザが第一候補となるだろう。
クルマを操る楽しさを体感させてくれる優れた応答性能と高いドライ性能は走る楽しさ、気持ち良さを演出してくれる。
特に私の様な”走るクルマ”が好きな人にとっては最有力候補となるタイヤとして挙げられるだろう。
モータースポーツの血統を日常的に味わえるのは、クルマ好きにとって至福の体験である。
ECOPIA(エコピア)

特にこだわりがない、あるいは街乗りがメインだという人にはエコピアを推したい。
エコピアは環境を意味するエコロジーと理想郷を意味するユートピアを掛け合わせた造語が名前の由来となっている。
名前から分かる様に、ブリヂストンの低燃費タイヤの代名詞であり転がり抵抗の低さと長いライフ性能がウリのタイヤとなっている。
加えて、雨の日のウェット性能も極めて高いため、まさに経済的で安全な日常使いに最適なタイヤと言えるだろう。
近所を街乗りするだけだし「安いタイヤで十分」と考える人もいるかもしれないが、晴れの日も雨の日もいかなる時も安定して使えて経済的なタイヤは、日常の足としては最高の相棒なりえるのではなかろうか。
エコピアはmoBOXのラインナップの中では月額料金も比較的安価な部類に入るため、「安心と信頼を安価に、かつ定額で手に入れる」という観点では、賢い選択肢と言えるだろう。
【比較】ネット通販一括購入 vs moBOX
タイヤを安く手に入れようと思ったとき、真っ先に思い浮かぶのは楽天市場やAmazon…少し詳しい人ならAUTOWAYやTIREHOODなどといったネット通販での一括購入だろう。
管理人の愛車-メルセデスAMG GLA45S-で費用比較

まずは、私が所有しているメルセデスAMG GLA 45SでmoBOXを使った場合とその他のネット通販で購入した場合を比較してみた。
GLA45 Sのタイヤサイズは255/40R20であるため、moBOXで当該タイヤサイズを検索してみる。
すると以下の2種類が候補として挙がってきた。
- POTENZA RE-71RZ
- POTENZA S007A
どちらも、スポーツタイヤであるポテンザシリーズだが、メルセデスAMGという走るキャラクターを考えると丁度良い選択肢だろう。
今回はリアルスポーツ寄りの『POTENZA RE-71RZ』で比較してみよう。その結果を早速、以下に示す。
| プラットフォーム | タイヤ本体代金 | タイヤ交換費用 | パンク補償 | 総額 |
|---|---|---|---|---|
| moBOX | 11,990×36=431,640 | 本体代に含まれる | 本体代に含まれる | 431,640円 |
| 楽天市場 | 288,000 | 17,160 | なし | 305,160円 |
| Amazon | 262,518 | 別途 | なし | 262,518円 |
| TIREHOOD | 293,920(送料含む) | 19,360 | 11,000 | 324,280円 |
| AUTOWAY | 取り扱いなし | |||
この様に比較してみると、完全な同条件で比較することは出来なかったが、対象タイヤが無かったAUTOWAYを除きネット通販サイトで購入すると概ね30万円前後になる結果となった。
その一方でmoBOXは毎月の支払額は約1.2万円であるが、3年契約の36回払いで総額は43万円ほどになる。
最終的な支払い総額だけで見るとmoBOXの方が10万円以上高い結果とはなる。ただ、これは低扁平大径の高額なタイヤでの比較であるため、より安価なサイズや種類のタイヤを選べばこの差はグッと縮まってくるかと思う。
しかし、他ネット通販と比較すると最終的な支払い総額は高くなる傾向にはなるかと思うので、支払い総額が少しでも安い方が良いという人は、楽天市場やTIREHOODなどを使用する方が良いかもしれない。
日本一売れているクルマ-N-BOX-での費用比較

日常使いにはオーバースペックなクルマであるAMGだけで比較するのも少々乱暴な話であるため、もう一台比較をしてみよう。
今回は日本で一番うれているであろうホンダのN-BOXを例に同様に費用比較をしてみよう。
N-BOXもグレードによって、タイヤサイズは変わるがここでは標準グレードに装着される155/65R14で見て行こうと思う。
moBOXで当該タイヤサイズを検索してみると以下の4種類が候補として挙がってきた。
- レグノ GR-XⅢ
- フィネッサ HB01
- エコピア NH200
- セイバーリング SL101
ここでは、日常使いにおける燃費性能やライフ性能などを踏まえて、エコピア NH200を装着するパターンで比較してみた。
その結果は下記の通りだ。
| プラットフォーム | タイヤ本体代金 | タイヤ交換費用 | パンク補償 | 総額 |
|---|---|---|---|---|
| moBOX | 1,947×36=70,092 | 本体代に含まれる | 本体代に含まれる | 70,092円 |
| 楽天市場 | 35,800 | 9,240 | なし | 45,040円 |
| Amazon | 36,900 | 別途 | なし | 36,900円 |
| TIREHOOD | 42,680(送料含む) | 10,560 | 4,400 | 57,640円 |
| AUTOWAY | 取り扱いなし | |||
この結果でもmoBOXが他ネット通販と比べて、高価ではあるもののGLA45Sなどの大径低扁平のハイエンドタイヤと比較するとその差はグッと縮まってくる。
タイヤローテーションや窒素充填などを考慮すると実質的な金額差はより縮まってくる。
そうすると、一括支払いがなくタイヤへの支払いを平準化して家計管理へ与えるインパクトを抑えるというメリットがより強くなってくる様に感じられる。
隠れたコストとパンクという不測自体へのリスクヘッジ

ただ、これらには考慮に入っていないものがある。それが日々のタイヤメンテナンスだ。
上記の比較において、moBOXのタイヤ代金にはタイヤローテーション3回分が付いてくるのに対して、その他の購入方法ではタイヤローテーションは付帯していない。
お店にもよるが、タイヤローテーションが1回5000円程度になると想定されるため、15000円ほどではあるが差は縮まってくる。
また、ネット通販で買ったタイヤがパンクした場合、TIREHOOD以外は基本的に救済措置はない。
1本だけ買い直そうにも、モデルチェンジで同じタイヤが手に入らなかったり、1本だけ新品にすることで左右の摩耗バランスが崩れ、結局2本、あるいは4本買い直す羽目になる場合もある。
moBOXのパンク補償は、こうした「運の悪さ」を完全にシステムでカバーしている。
結論としては、自分でショップと選び、万が一の際もすべて自己責任で処理できる「スキルのある人」なら、ネット通販の方が数万円~十万円ほど安く済むだろう。
しかし、そうした煩わしさを一切排除し、常にプロのバックアップを受けながら、最高のコンディションを維持したいと願うスマートな層にとっては、moBOXは一つの選択肢足り得るかと思う。
導入前に知っておくべき留意事項とリスク
上記までの通り、moBOXは非常に手厚いサービスがウリだが、サブスク契約である以上、留意点も存在する。
私が自分のクルマに導入する、もしくは友人に勧めるなら、必ず以下の4点は「念押し」として伝えるだろう。
途中解約は残債の一括払いが必要

moBOXは月額制だが、本質的には「タイヤ代金とサービス料の分割払い」に近い。
そのため、契約期間中に車が全損事故に遭ったり、やむを得ない事情で車を売却することになったりしても、支払いが免除されるわけではない。
残りの契約期間分の料金を、解約金として一括で清算しなければならない。
これはスマートフォンの分割払いと同じリスクだが、タイヤの場合は「事故で車がなくなっても、タイヤ代だけは払い続けなければならない(または一括で払う)」という状況が精神的にきつい。
もし、事故に関してはどうしようもないが、もし近いうちにクルマの乗り換えを検討しているなら、moBOXの導入は見送るなどの判断が必要だ。
契約期間中にタイヤを自由に交換できるわけではない
サブスクであるため、勘違いしやすいがmoBOXは契約期間中に自由にタイヤが交換し放題というわけではない。
あくまで、上記に記載した通り、タイヤ代金の分割払いに近い。
そのため、契約期間中にタイヤの溝が無くなったとしても、新品のタイヤに交換してもらうことは出来ない。
また、冬季にスタッドレスタイヤに交換する場合は別途moBOXで新たにスタッドレスタイヤの新たな契約を結ぶ必要が出てくる。
何度も繰り返すが、moBOXはあくまで手厚いサービスが付帯したタイヤの分割払いに近いサービスである。
そのため、1契約につきタイヤは1セットのみになる点はよくよく理解しておいた方がよいだろう。
契約満了後の「所有権」と「サービスの終了」
契約が満了した際、タイヤをそのまま自分のものとして使い続けることができるのはmoBOXの良心的な点だ。
しかし、ここで勘違いしてはいけないのが、「契約が終われば、無料メンテナンスも終わる」ということだ。
所有権が自分に移った瞬間から、それまで無料だったローテーションや窒素ガス補充、そして何より強力だったパンク補償も終了する。
タイヤの溝がどれだけであろうと、その後の維持は完全に自己負担となるのだ。
店舗ネットワークへの依存という弱点

moBOXの最大の武器は手厚いタイヤサポートだが、これは裏を返せば、その店舗が近くにない環境では利便性が激減することを意味する。
基本的にはタイヤ館やミスタータイヤマンなどの提携ショップで作業をしてもらうことになるため、それらの店舗の所在はよく把握しておく必要がある。
例えば、契約期間中に引っ越しをし、移住先の金利いに提携店舗がなかった場合、わざわざ遠方の店舗まで点検やローテーションのために足を運ばなければならない。
また、パンク補償を適用する場合も、指定の店舗へ持ち込むことが条件となる。
旅先や遠出の際にパンクした際、近くに提携店がないと、レッカー移動などの余計な手間やコストが発生する可能性がある。
自分の生活圏内、およびよく行くエリアにブリヂストンの直営店があるかどうかをよく確認しておくべきだろう。
まとめ

タイヤ交換という「数年に一度の憂鬱な大出費イベント」を、スマートな「月額サービス」へと変換する。
これこそがmoBOXというサービスであり、現代のドライバーに提案された新しいカーライフスタイルと言えるだろう。
ここまで記載してきた通り、moBOXはタイヤを分割で買うための仕組みであると同時に世界最高峰のブリヂストンタイヤという「ハードウェア」に、メンテナンスとパンク補償という「安心のソフトウェア」を統合したパッケージだ。
正直なところ、コストの数字だけを追い求め、一円でも安く済ませたいという「自力派」の人にとって、moBOXは最適解にはならないだろう。
しかし、日々の忙しさに忙殺される我々現代人にとっては、タイヤの空気圧を気にして、ローテーションの時期を把握しておき、パンクの際はスケジュールをこじ開けて交換に手間と時間とお金を割く。
こうした脳の負荷を外注したい人にとっては、すぐれたパッケージであると思う。
特に、10万,20万を超えるようなプレミアムタイヤになればなるほど、一括購入の心理的ハードルと、万が一パンクした際のショックは巨大だ。
そのリスクをブリヂストンという最大手メーカーがサポートしてくれるという事実は、ドライブ中の安心感を底上げしてくれるだろう。
もし、今のタイヤの溝を見て「そろそろ交換かな、でも15万円の出費は痛いな……」と少しでも感じているなら、まずは公式サイトのシミュレーターを叩いてみることを強く勧める。
タイヤはクルマの一部であり、命を預ける唯一の接点だ。
そこへの投資をケチるのではなく、いかにスマートに、無理なく、そして最高の状態で維持するか。
moBOXは、そんな「賢いドライバー」になるための1つの手段と言えるだろう。

