本記事を読むことで、カーワックスの役割や種類による違い、また、おすすめのカーワックスについて分かります。
クルマ好きと言えば、自分で愛車を洗車するのが至福の時!という方も少なくないだろう。
かく言う私もその一人で、愛車が汚れた際は必ず自分の手で洗車をしており、愛車のGLA45Sの洗車に長い時には一日4,5時間近くかけて洗車する時もある。

綺麗に洗車したら、最後に行いたいのがワックスによる仕上げ。
これをするのとしないとでは、仕上がりに大きな差が生じる非常に重要な工程である。
旅先で愛車の思い出写真を撮影する際もワックスで艶々になっていたら、一層盛れるというものである。
今回は、そんなカーワックスについて、種類や施工方法、オススメのカーワックスについて紹介していきたいと思う。
カーワックスの役割について
カーワックスの役割は愛車の塗装を保護し、かつ、美しい艶を出すことにある。
カーワックスは塗装面表面に薄い膜を形成し、紫外線や酸性雨、汚れなどの外的要因からボディを守ってくれる犠牲被膜となってくれる。

具体的なメリットとしては、以下のような点が挙げられる。
- 艶出し効果
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ボディの艶感を引き出し、新車のような輝きを取り戻す
- 撥水性の向上
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雨水等を弾くことにより、雨水に含まれる汚れなどが付着しずらくなり、洗車の頻度を減らせる
- 紫外線・酸化防止
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クルマの塗装面の劣化を防ぎ、色褪せやクリア層の剥がれを抑える
- 汚れ防止
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カーワックスの皮膜が汚れが直接ボディに付くのを抑えて、汚れを落としやすくする
特に屋外駐車が多い人や、洗車後の美しい仕上がりを長持ちさせたい人にとって、ワックスは重要なアイテムとなってくる。
私も、自宅が青空駐車場であるため、大事な塗膜保護のためにも洗車後は極力カーワックスを塗る様に心がけている。
カーワックスの種類について
そんなカーワックスだが、大きく分けて3種類がある。
以下に、それぞれのメリット・デメリットを示す。自分が所有している車両の種類や最終的な仕上がりをイメージして、最も自分に合うものを選んでもらえれば良いかと思う。
ただ、カーワックスと言えば圧倒的な施工後の艶感を思い浮かべる人も少なくないはずだ。
であるならば、扱いにくさはあるものの私のオススメとしては固形ワックス一択だ!
固形ワックス
固形ワックスは、カーワックスの王道とも言える存在で、最も伝統的なタイプと言える。
特徴はやはり圧倒的な艶感!私も施工した後は思わず見入ってしまうくらい圧倒的にツヤッツヤになる。
新車以上の輝きと言っても差支えないくらいトロットロのツヤッツヤになる。
また、しっかりと施工すれば、環境にもよるが約2,3ヶ月はワックスの効果を維持できるので、撥水効果や汚れの防止も他タイプと比べて長い効果時間となるため、施工の手間こそあれ、カーワックスを塗った後は、一番メンテナンスの頻度は低いと言える。
デメリットを言えば、固形ゆえの取り扱いの難しさか。
ムラなく仕上げるのが液体タイプなどと比べて難しいので、塗布に時間がかかる。私も未だに完璧ムラなく施工するのは出来ていない。
また、長期間置いておくとカーワックス自体が固化してしまうため、湯銭等で元に戻すといった手間が生じる。
メリット
- 艶と光沢が最も優れる
- 耐久性が高い
- しっかりとした保護膜を形成
デメリット
- 施工に時間と手間がかかる
- 均一に塗り広げるのが難しい
- 時間が経つと固化してしまう
液体ワックス
液体ワックスは、スプレーやボトルタイプが多く、特徴は何と言っても施工が簡単で短時間で仕上げられること。
洗車後にスプレーを吹きかけて、そのまま吹き上げるだけで施工できるものもあったりするので、とにかく簡単で時間もかからないし、ムラにもなりにくい。
私もその便利さゆえ、固形ワックスを塗布する時間がない場合などは、液体タイプを施工している。
本当にスプレーして普通に吹き上げるだけで済む。楽チン。
デメリットを言えば、施工後の艶感は固形ワックスに遠く及ばない。ぶっちゃけ、洗車で綺麗になったのか、液体ワックスで艶が出たのか分からないくらいには、目に見える効果は薄い。
また、施工の簡単さゆえに、ワックス自体の耐久性も低いので1ヶ月程度で効果は無くなってしまう。そのため、クルマを常時被膜により保護したいなら最低でも月イチでの施工が必要となる。
メリット
- 簡単に施工できる
- 短時間で仕上がる
- 重ね塗りが容易
デメリット
- 耐久性が低め(1〜4週間)
- 固形ワックスほどの深い艶は出ない
半練りワックス
先ほど紹介した固形ワックスと液体ワックスの中間的な性質を持つワックス。
機能や扱いやすさとしても両者の中間に位置して、固形ワックスと比べると施工のし易さやムラのなりにくさはコチラに軍配が上がる。
また、半練りタイプ独自のメリットとして、研磨剤が混和されているものもあるため、汚れを落としながら艶感を出すといったことも可能となっている。
ただ、固形ワックスの圧倒的な艶感と比べると劣るものがあり、また、研磨剤入りゆえにボディ色…特に黒などの濃色塗装の車両はむしろ線キズとなってしまうこともあり使う車両を選ぶ。
メリット
- 施工しやすく、均一に塗りやすい
- 艶と撥水効果のバランスが良い
- 固形よりも塗り伸ばしが簡単
- 研磨剤入りで汚れを落としながら施工できる
デメリット
- 固形ほどの艶は出ない
- 耐久性は中程度(1〜2ヶ月)
- クルマの塗装色によっては線キズが出来てしまう
固形のカーワックスの施工タイミングについて
先ほど、お伝えした通り施工後の圧倒的艶感の仕上がりを期待するなら、固形ワックスだが、施工するタイミングについてもお話ししておこう。
カーワックスを塗る適切なタイミングは、ボディの状態や気温、環境によって異なる。
マストなのは、洗車後だが、それ以外は私の個人的な主観も含まれていることもご了承いただきたい。
【マスト】洗車直後の清潔な状態

これは鉄則中の鉄則だが、ワックスを塗るのは洗車後がマストだ。
洗車と言っても様々な工程(カーシャンプや鉄粉除去、スケール除去等)があるが、カーワックスの施工はとにかく一番最後だ。
カーワックスはイメージが塗布から分かる様に塗り広げていくため、汚れがついたままワックスを塗ると、当然ボディ表面の塗装面にキズがつく原因になるため、洗車前の施工は絶対NGである。
また、鉄粉やスケール、以前塗ったワックスが残った状態で施工してしまっても汚れをミルフィーユの様に閉じ込めてしまうため、本来の艶々感を発揮できなくなる。
そのため、極力ボディ表面の汚れを取り除いた上で施工した方が、高い効果と満足感を得られる。
程よい気候

カーワックスは気温が程よい際(15〜25℃)に塗りやすい。
気温が低くなりすぎるとカーワックスが固まってしまって、上手く塗り広げることができなくなる。
これは、長期間固形ワックスを放置しておいた際も同様のことになる。
じゃあ、気温が高ければ良いかというとそうとも言えない。
気温が30℃を超える様な真夏の太陽の下だと、ボディが触れないくらいにアッツアツとなる。洗車で水をかけても瞬時に蒸気と化すくらいに熱い。
そうなると、ワックスを塗っても瞬時に定着してしまうため、塗り広げることが出来ずにムラだらけになってしまう。
そのため、程よい気温…人間も過ごしやすい気温でカーワックスを施工するのが、塗りやすくて良いだろう。
個人的には程よく曇っている日がオススメだ。
おすすめの固形カーワックス10選
ここからは、特に洗車好きにおすすめしたい固形ワックスを10種類紹介していきたいと思う。
商品ごとにオススメの理由(特徴や価格、メリット・デメリット)を交えながら紹介していくので、自分に合う商品があるか照らし合わせてもらえたら幸いだ。
ただ、ぶっちゃけ製品も多く、選ぶのが大変かと思う。
そんな人はとりあえず、シュアラスターのマンハッタンゴールドを選んでおけば間違いない。私も愛用しているが、施工後の圧倒的な艶感にはため息が漏れるほどだ。後悔はさせない。
商品名 | 配合内容 | 内容量 | 価格帯 | 商品情報 |
シュアラスター スーパーエクスクルーシブフォーミュラ | 天然カルナバ蝋 | 200g | 3千円台前半 | 詳細を見る |
シュアラスター マンハッタンゴールド | 天然カルナバ蝋 | 100g | 2千円台前半 | 詳細を見る |
シュアラスター マスターワークス カーワックス | 天然カルナバ蝋 | 100g | 4千円台後半 | 詳細を見る |
リンレイ ジャパンワックス | カルナバ蝋、合成木蝋、ミクロパウダー、石油系溶剤 | 200g | 千円台中盤 | 詳細を見る |
リンレイ Gガード | 石油系溶剤、合成蝋、シリコーン、ガラス系ナノパウダー | 180g | 千円台前半 | 詳細を見る |
プロスタッフ CCワックスゴールド | カルナバ蝋、ガラス系ポリマー | 100g | 2千円台前半 | 詳細を見る |
ウィルソン プロックス・プレミア | カルナバ蝋、合成蝋、シリコーン、石油系溶剤 | 150g | 千円台前半 | 詳細を見る |
ウィルソン プロックス・ファイナル | カルナバ蝋、MPSポリマー | 150g | 千円台後半 | 詳細を見る |
ソフト99 激防水 | ワックス、樹脂、石油系溶剤 | 300g | 千円弱 | 詳細を見る |
ザイモール カーボンワックス | カルナバ蝋、モンタンオイル、バナナ、ココナツ等 | 227g | 一万円台前半 | 詳細を見る |
シュアラスター スーパーエクスクルーシブフォーミュラ

シュアラスター製のワックスの中でもプレミアムと言われているブラックレーベルの中でもトップに位置する製品。
厳選された高級カルナバ蝋ろ高濃度で含んでおり、施工後に抜きんでた光沢感を得られる。
全塗装色に対応しているため、ボディ色を選ばず施工することが可能となっている。

シュアラスター マンハッタンゴールド

シュアラスターのプレミアムシリーズでブラックレーベルよりさらに高いグレードに位置する製品。
世界で最も良質と言われているブラジル産の純度が高い良質なカルナバ蝋がふんだんに使用されたカーワックスでトゥトゥの艶感を表現できる贅を極めた究極のワックス。
全塗装色に対応しているため、ボディ色を選ばず施工することが可能となっている。
私も愛用しているが、施工後は指先が滑る程の圧倒的な艶感を得ることが出来、施工後の満足度も非常に高い。
カーワックスの中では、高い部類だが2,000円台で買えることを考えると決して後悔しない商品と言える。

シュアラスター マスターワークス カーワックス

最高級のコスメティックグレードの天然カルナバ蝋を多く配合したカーワックスで、1缶1缶職人が手作業で充填したシュアラスターの中でも特別なワックスで、シュアラスターの中でもトップに君臨するハイエンドワックス。
全塗装色で使用できるため、ボディ色を選ばないのも嬉しいところ。
艶缶はマンハッタンゴールドと大きな差はないものの、より塗布がしやすく拭き取りもしやすい製品となっているため、ムラなくより短時間で施工できる製品となっている。
値段こそ高いものの、時間はあまりとれないけど、究極の艶感が欲しい人へ向けた商品。

リンレイ ジャパンワックス

日本の気候に合わせた日本車へ向けたカーワックス。
カルナバ蝋に加えて、日本製の木蝋も配合されており、長期間光沢を維持することが出来る。
また、雨にも強く長期間にわたって水をはじく防水効果もあるため、汚れが付きにくい。
塗装色も白色から濃色のパール、マイカ、メタリック及びソリッド塗装に対応しているため、ほぼボディの塗装色を選ばず使用できる。
内容量が200gの割に値段も1,000円台中ごろとコストパフォーマンスに優れる。

リンレイ Gガード

ナノガラス成分と高分子ポリマーが配合されたワックスで強い撥水性能を持ち、耐久性能は6カ月程と非常に高耐久であるため、メンテナンス頻度を減らせる。
メーカー公式では洗車機に10回連続で耐える程の耐久性があるとのこと。
全塗装色対応なので、ボディ色を選ばず施工することが可能。
内容量180gで値段が1,000円台前半のため、気軽に使える。

プロスタッフ CCワックスゴールド

最高品質の天然カルナバ蝋をふんだんに含み、さらにガラス系ポリマーも配合されているため、透明感あふれるシャープな艶感を表現できる。
さらに、UV吸収剤も配合されているため、紫外線によるダメージから愛車を守ることができる青空駐車場の人にとっての救世主。
全塗装色対応なので、ボディ色を選ばない。
メーカー公式では、塗布後の乾燥+ふき取りが不要で、作業時間が大幅に短縮できるとされており、非常に施工性に優れる。(ただ、ムラなく究極の仕上がりを所望すのであれば拭き取りするのが無難)

ウィルソン プロックス・プレミア

最上質のプライムイエローカルナバが使用されており、しっとりとした落ち着いた艶感が表現できる。
全塗装色対応ではあるが、特に濃色車にオススメとなっている。
カルナバ蝋が配合されている上に、内容量150gで1,000円台とお手頃価格。嬉しい。
ただ、少々拭き取りが大変であり、ムラなく施工するためには少し時間がかかる。

ウィルソン プロックス・ファイナル

出典:ウィルソン
ウィルソンカーワックスのハイエンド製品で、最上質カルナバロウに加えて専用ポリマーが配合されており、細かな洗車傷を隠蔽しつつ美しい艶感が出せる。
全塗装色対応。
薄く均一に塗ってあげれば、テクスチャも軽く吹きあげも簡単なため、施工性も悪くない。
容量150gで1,000円台後半で、質感・施工性にも優れるコストパフォーマンスが高い製品。

ソフト99 激防水

耐久防水樹脂である「耐水FSIレジン」でボディ表面を被覆することにより、雨水等をシャットアウト。ワックスの強度も洗車10回以上に耐えるため、メンテナンス頻度が減らせるというメリットもある。
ボディの塗装色に合わせて、以下の3種類が用意されている。
・ダーク&メタリック車用
・パール&メタリック車用
・ホワイト車用

ザイモール カーボンワックス

最高級の輝きを追求した超高級ワックスで、ブラジル産イエローカルナバ蝋を含有し、深い艶と鏡面状の艶をもたらす。
人体・環境への配慮を熟考し、天然素材・天然植物オイルのみを使用することにこだわり、さらに車の塗装面への傷や劣化を防ぐため、研磨剤や化学薬品も一切使用されていない。
どこまでも透明感があり、最高級の輝きを手にしたい人へ向けた固形カーワックスの超ハイエンド商品。

おまけ-固形カーワックス使用のイロハ-
ムラなく施工する方法
固形カーワックスは最初に述べた様に扱いが難しくムラになりやすい。
ただ、様々なメディアで上級者向けと言われているが、別に初心者でもコツさえ掴めば全然扱える。
これは洗車でも吹き上げでも共通して言えることだが、円を描くように扱ってはいけない。
カーワックスを施工する際は縦方向・横方向を一直線にそれぞれ塗る様にすることで、円を描く時と比べて塗膜厚に差が生じずらく、結果的にムラなく施工できる。
艶感が出る施工方法
カーワックスを施工して、しっかりとした艶を出したいなら専用のクロスでしっかりと空拭きするのが重要だ。
普段、靴磨きをする人ならきっと分かってもらえると思うが、靴墨を塗って、ブラシでムラを消した後、最後に空拭きをすることで光沢感が生まれる。
カーワックスもそれは同様で、ムラなくしっかり仕上げた後に余分なワックスをふき取り、さらにワックスが付着していないクロスで表面を仕上げることで、恐ろしいまでの艶感を発揮させることが出来る。
私は、シュアラスターが発売している以下の2つのクロスを使って、吹き上げクロス使用後に鏡面仕上げクロスを使用しているが、手触りもツルッツルになるくらい綺麗に仕上がる。マジおすすめ。


固形ワックスが固化した時に対処方法
固形ワックスは被膜の耐久性ゆえに施工する頻度も少なくなるため、保管していたワックスが固化しやすくなる。
事実、私も所有している固形ワックスが固まってしまったことがあるが、その場合は湯銭してあげれば解決する。
簡潔に手順を説明すると以下の通りだ。
- 汚れてもいい鍋でお湯を沸かす
- 鍋の火を止めて、固化したワックスを缶ごと入れる(缶はしっかり念入りに締めること!)
- 5~8分ほど待つ
- お湯から取り出して、缶が冷めるのを待つ
これだけである。
この手順を踏んで、私も固化したワックスを復活させたが、塗り広げやすくなって大変助かった。
参考にみんカラの記事になるが、詳細な湯銭方法を掲載しておく。