【愛車をカッコよく撮影したい!】CPLフィルターを使用して愛車写真のクオリティアップ

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    この記事について

    クルマの写真を撮影する際、窓ガラスの映り込みやボディの反射を軽減する方法が分かります。

    クルマの撮影に限らず、写真撮影に興味を持った人なら、一度は「CPLフィルター」という言葉を耳にしたことがあるのではなかろうか。

    私が愛用しているCPLフィルター【NiSi TRUE COLOR CPL】

    このCPLフィルターはクルマの写真撮影で使うと、同じ撮影機器・画角でも今まで以上のクオリティを実現することが出来る。
    この記事では、CPLフィルターについてを説明しつつ、どんなシーンで効果を発揮するのか画像を交えて解説し、合わせてオススメのCPFフィルターを紹介する。

    YOS

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    目次

    CPLフィルターとは?

    CPLフィルター(円偏光フィルター)は、レンズの先端に取り付けて使用するレンズフィルターの一種である。

    CPLフィルターは光の反射を制御し、特定の波長の光をカットすることで、不要な反射やグレアを軽減し、写真のコントラストや色彩を豊かにするという特徴がある。

    CPLフィルターを使用して撮影した写真(Film Lookにレタッチ済)

    特に車の撮影時においては以下のようなメリットがある。

    • ボディの映り込みを軽減
    • ガラス越しの景色をクリアに写す
    • 空や水面の色を鮮やかに表現

    例えば、クルマの窓ガラスが鏡のように背景を映し込んでしまう場合、CPLフィルターを使うことで余計な映り込みを排除し、クリーンな仕上がりが得る事が可能だ。

    クルマの撮影時にCPLフィルターが効果を発揮するシーン

    CPLフィルターは、特に以下のシチュエーションで威力を発揮する。

    1. 内装やガラス越しの撮影

    車のボディや窓ガラスは非常に光を反射しやすいため、背景や撮影者自身が映り込んでしまったり、太陽光等で一部分だけハイライトが強くなりすぎる場合がある。

    それを狙った撮影をする場合は良いが、意図しない場合であれば、CPLフィルターを使用して反射を効果的に除去して、クルマのディティールを際立たせることが出来る。

    下記画像は晴れの青空駐車場の元、運転席側の窓からステアリングを撮影した写真である。
    前者がCPLフィルターあり。後者がCPLフィルターなし。どちらもJPEGの撮って出し(撮影したデータに加工していない)である。

    後者の画像と比べると明らかに窓ガラスの映り込みが軽減されていて、車内の様子が見やすくなっている。

    サイドウィンドウから車内を撮影(CPLフィルターあり)
    CPLフィルターあり(JPEG撮って出し)
    サイドウィンドウから車内を撮影(CPLフィルターなし)
    CPLフィルターなし(JPEG撮って出し)

    2. 屋外での撮影

    晴天の下で撮影する場合、太陽光がボディに反してしてハイライトが強調されてしまいボディ本来の色味が表現されなくなってしまう。

    CPLフィルターを使うと、ボディの反射も除去してくれるため、コントラストがはっきりと表現された写真となる。

    下記画像は先ほど写真と同じ場所で撮影した写真となるが、青空の下でフロントエンブレム付近を撮影したものだ。
    先ほど同様、前者がCPLフィルターあり。後者がCPLフィルターなし。どちらもJPEGの撮って出し(撮影したデータに加工していない)である。

    後者の写真だとグリル上部が白っぽくなっているのに対して、前者のCPLフィルターあり写真だとボディ本来のグレーの色が見て取れる。
    また、ボンネット上に背景の樹木が反射しているが、CPLフィルターありの方が映り込みが軽減されている。

    青空の下、エンブレムを撮影(CPLフィルターあり)
    CPLフィルターあり(JPEG撮って出し)
    青空の下、エンブレムを撮影(CPLフィルターなし)
    CPLフィルターなし(JPEG撮って出し)

    3. 水辺や雨上がりのシーン

    効果を発揮すると言いつつ、まだその作例を撮影はしていないのだが、CPLフィルターはボディや窓ガラスだけでなく、水の反射を除去することも可能だ。

    そのため、湖畔や海を背景としたクルマの撮影をする際に水面のギラつきを抑えて、より透明感を表現した写真を撮影することが出来る。

    丁度良い作例が撮れたら、写真を以下に追加する予定だ。

    Coming soon…

    Coming soon…

    おすすめのCPLフィルター

    参考として、私が使用しているCPLフィルターを紹介しておく。
    なお、フィルター径に関しては使用しているレンズによって異なるため、もしCPLフィルターを購入される方は、自分の使用しているレンズ径に適合したフィルター径の商品を買うように注意されたい。

    True Color CPL

    Nisi製のCPLフィルターで、True Colorの名前の通り、ニュートラルな色味の表現が強み。他社製品のCPLフィルターだと青色の光が吸収されてしまい黄緑色がかった写真になるといった課題があった。

    True Color CPLでは、その課題を解決して自然な色味を表現した色味となっている。

    Photo quoted by NiSi

    最近は非常に人気なためか品薄状態が続いており、私もフィルター径φ55は入手できたが、φ67に関しては注文から3か月以上経過しているものの未だに入荷の連絡が来ない状況である。

    CPLフィルターを使う際の注意点

    CPLフィルターは前述の通り写真のクオリティアップに寄与してくれるものであるが、以下の様な注意点がある。

    フィルターの回転調整を忘れない

    CPLフィルターは、フィルター周りのリングを回転させることで効果を調整できる様になっている。被写体に合わせて最適な効果となる様にシャッターを切る前に調整する必要がある。

    光量の減少に注意

    CPLフィルターはレンズの前に光をカットするための膜が設けられる。イメージとしては、ブルーライトカット眼鏡をかけている様なものである。
    そのため、レンズに入ってくる光量が減少するので、シャッタースピードやISO感度の調整が必要となる。

    取り付けサイズを確認

    使用するレンズによって、取り付けられるフィルターの径は変わってくる。そのため、レンズに適合した径のフィルターを購入しなければ、装着することすら叶わない。
    適合するフィルター名はネットで検索すれば出てくるし、何ならレンズの前面に【φ55】や【φ67】などフィルター径が記載されている。

    レンズ前面
    レンズ前面

    まとめ

    CPLフィルターはクルマの写真撮影において、不要な反射を除去してクオリティアップに一役買ってくれるアイテムである。また、クルマだけに限らず反射を制御して背景や空、水辺の美しさも際立たせることができるものとなっている。

    CPLフィルターを使いこなすにはISO感度やシャッタースピードの調整もマスターする必要があるが、それが出来ればワンランク上の写真が撮影出来る様になる。

    ・・・くれぐれも使用しているレンズに適合したフィルターを選ぶ様に注意したい。

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