アメリカのコロラド州にあるバンディメア・スピードウェイでダッジ チャレンジャー ヘルキャットとテスラ モデル3でドラッグレース対決を行った動画が公開されていた。
コロラド州といえば、州全体の平均標高がアメリカ内で最も高い州で、バンディメア・スピードウェイも高所に位置している。
標高が高いという事は空気も薄いため、ガソリンエンジン車にとっては性能に大きく影響してきそうだが、逆に電気自動車にとっては大きな影響はない=有利。この特殊条件下で、ICE(純ガソリンエンジン)のヘルキャットとEVのモデル3、どちらが有利なのか気になるところではないだろうか。
ダッジ チャレンジャー SRTヘルキャットについて
SRTヘルキャットはスーパーチャージャー搭載の6.2リッターV8エンジンにより、最高出力707馬力・最大トルク881Nmを発揮するまさにアメリカンマッスルを具現化したモンスター。
駆動方式はFRで、車重は2,030kg程度と弩級エンジンを搭載しているだけあってかなりの重量級だ。

テスラ モデル3について
モデル3には6つのグレードが用意されているが、最上位グレードのデュアルモーター パフォーマンスでは最高出力457馬力・最大トルク660Nmを発揮。
駆動方式はAWDで、車重はEVながらSRTヘルキャットを大きく下回る約1,850kgとなっている。

ICE vs. EVドラッグレースの結果
テスラ モデル3は出力では大きく劣るものの電気自動車のため、高地でもパワーは落ちない上、車重は軽く、しかもAWDという優位性がある。
一方、ヘルキャットは純ガソリンエンジン車なので、707馬力と言えども空気が薄い高所では出力が低下するため、不利な様に思える。

しかし、実際にレースを見てみると、四回対決しているのだが、いずれもモデル3はスタート直後こそ肉薄するものの、中盤以降はヘルキャットから大きく引き離される結果となった。(ヘルキャットは11秒台を連発したが、テスラは12秒台に留まる)

これがテスラのフラッグシップのモデルSとかであれば、結果は全くの逆になったかと思うが、それにしても空気が薄い高所で、4WDの電気自動車にドラッグレースで連勝するあたり、アメリカンマッスルの意地を感じる。