半導体不足により、2022年末に570台限定(モリゾウエディション含)の抽選販売となっていたGRカローラだが、追加販売が2023年8月23日に発表された。
今回も550台限定の抽選販売になるが、改良が施されていたり、新外装色が追加されたりしている。
私も以前からGRカローラは気になっていたので、今回の変更点と追加抽選販売について調べてみた。
50台限定の外装色はどこか童心を思い出す
今回再販される550台の内50台限定で、新色の『シアンメタリック』が設定。

写真で見る感じだと、(幼稚な表現になるかもしれないが)どことなく幼少期の玩具の限定品などに設定されていたブルーメタリックを連想して、童心を思い出してワクワクしてくる。(恐らく、実車で見てみるともう少し光沢感は少ないかと思うが・・・)
個人的にはかなり好きな色だ。
シアンメタリックと言えば、一時期RAV4やカローラスポーツなどに設定されていたが、2021年ぐらいでカタログ落ちしてしまっていたはず。
日本のデイリーユースの車に設定するには中々に攻めた色なので、選ばれにくい≒カタログ落ちするのも仕方ないかもしれない。
現行モデルで一気に若返りを果たしたカローラだが、このタイミングでこの色を新規設定(復活?)してきたのは、GRカローラというハツラツとしたキャラクターとビビッドなシアンメタリックの親和性を考慮して、さらにカローラの若さを浸透させたいという思惑もある様に感じる。
シアンメタリックは内装もオリジナルの意匠が施される
通常色におけるインテリアのカラー設定はブラックもしくはブラック×レッド(赤ステッチが入る)になるが、シアンメタリックの場合は、ブラック×ブルー(青ステッチ)の内装色になる。ブラックのみは選べない。
スポーティなモデルの内装に赤ステッチが施されているパターンは割と多い。
また、欧州の高級車では、イエローやグリーンといった彩度が高いステッチが施されているパターンもある。
けれど、青を使うのは中々に珍しいのではないだろうか。


ダイレクト感とスタビリティ向上を目指し改良が施されている
締結剛性向上ボルト採用によるダイレクト感向上
足回りを支える骨格パーツであるサスペンションメンバーに使用されているボルトの一部を締結剛性向上ボルトに変更。
これにより、ダイレクト感と直進安定性がアップしたと発表されている。
フロントサスペンションメンバー×ステアリングギヤボックス部に使用されているボルトのフランジ部をリブ形状に変更。


リヤサスペンションメンバー×ボディに使用されているボルト登頂部を2mm拡幅。


バンパーダクト形状最適化によるスタビリティ向上
フロントバンパー下部にある開口部の形状を修正。ホイールハウスへ流入する空気の流れを最適化して、スタビリティの向上を図ったとのこと。


こちらも数cm…下手したらmm単位の形状変更になりそうだが、こうしたマニアックな変更内容をここまで大々的に発表する姿勢からもモータースポーツの結果をフィードバックして、本当にこの車のポテンシャルを向上させて行きたいという熱意が伝わってくる。
しかも、追加販売前のGRカローラオーナーに対しても、この改良を施せるプログラムを準備しているとか。
購入にあたって
上記の通り改良が施されたものの、車両価格自体は前回から据え置きで税込み5,250,000円。シアンメタリックに関しても、同様の価格になる。

また、今回の抽選申し込みの締め切りは2023年9月11日AM8:59までだが、半導体不足が緩和されつつあるようで、今後増産する可能性があることも発表されている。
ここ最近は、一般販売されている車両ですら、人気車種だと受注停止になってしまったりという話も聞く中、増産の可能性があると発表されること自体、少々驚いた。
レンタカーとして借りることも可能
増産の可能性はあると言っても、入手してその走りを楽しめる人はまだほんの一握りしかいないのも事実。
ただ、もう一つ良いニュースがあり、おもしろレンタカー野田本店(千葉県)でGRカローラRZのレンタルを開始するとのこと。お値段は6時間2万2,100円から。
関東近郊に住んでいて、気になっている人にとっては一考の価値ありではないだろうか。