5LのV8を搭載したレクサスIS F。【家族で使える4ドアスポーツを選ぶ】

    Lexus IS-F
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    私は、近頃718ケイマン/ボクスターの購入を検討しているのだが、それにも関わらずなぜクーペではなく4ドアモデル。しかもIS Fというセダンモデルの記事を書いているのかというと・・・
    近頃、自分も家庭を持つことになるからである。(あとは説明不要だろう・・・)

    今の所、718の購入を全否定されている訳ではないものの、もし2シーターがダメとなった時のために、日常使いが出来て、かつ 、走りが楽しめるモデルを選べるようにと事前準備をしている次第である。

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    ヤマハと共同開発のV8自然吸気エンジン

    もはや絶滅危惧種とまで言われているV型8気筒エンジンだが、2023年時点でV8を作り続けている国産メーカー・ブランドはトヨタ・レクサスのみとなる。

    トヨタは日本車としては初となるV8をクラウンエイトに搭載して以降、セルシオやランドクルーザーなどの高級セダンや本格クロスカントリーにも搭載してきた。

    ただ、このIS Fに搭載される2UR-GSE型の5リッターV8エンジンはヤマハ発動機と共同開発。「サウンド」や「伸び感」「レスポンス」の3つを感性に訴えかけることを追求した一品だ!

    特にサウンドは、3000回転中盤までは低音のエキゾーストノートを響かせるが、3600を超え4000前半くらいになると吸気音を強調したインテークサウンドを…そして高回転域になるとクリアなメカニカルサウンドを響かせる調律がなされている。

    ヤマハが調律したV8を自分の手足で走らせる。そして、耳と尻…全身を使って感じる。この行為自体で、既にこの車を買うべき理由の8割ぐらいは説明がつくのではないだろうか。

    欧州のモンスターセダンと肩を並べるスポーツ走行性

    IS Fはレクサスの中でも特別な称号である【F】の名が与えられている。
    Fには日本が誇る国際サーキットの『富士スピードウェイ』や(今では移転してしまいましたが)トヨタの研究開発拠点だった『東富士研究所』という意味が込められているとのことだ。

    LEXUS IS F CCS-R

    BMWのMやメルセデスのAMG。アウディのRSなどが、レクサスのFに相当するものと考えていいだろう。
    逆に現行のIS Fスポーツなんかは、BMW MスポーツやメルセデスAMGライン・アウディSシリーズに相当するかと思われる。

    そのため、IS Fも当然BMW MやAMGをライバルとしていて、同じくV8を搭載するM3やC63に匹敵する出力を持っており、その動力性能は5リッターのV8自然吸気で最大出力は423PS。最大トルク505N・m。最高速度はリミッターなしでは305km/hと正しく一級品。

    2023年に発表されたNISMOフェアレディZがV6ツインターボで420PS。最大トルク520N・m。という数値を見れば、2006年に発売されたセダンで、ほぼ同レベルの動力性能を持っているIS Fが如何にモンスターなのかが分かってもらえるかと思う。

    フェアレディZ NISMO 2024モデル

    セダンとしての実用性は十分だけど、足回りは要交換かも

    ボディサイズも秀逸で、4,660×1,815×1,415mmと大きすぎず、小さすぎずと日本で日常使いするのにも丁度良いサイズ。勿論、セダンタイプなので4ドアの5人乗りで子供がいる家族でも問題なく使える。

    トランクスペースもベースモデルのISとほぼ同等。約380Lの荷室は特筆すべき大きさではないものの、普通のセダンと同じスペースはある。ベビーカーを積んで、赤ちゃんと一緒に買い物に出かけても十分、実用に耐えられる。

    官能性〇・走り〇・4ドアセダンとして日常使い〇とくれば、車好きの旦那さん(奥さん)がファミリーカーとして購入するのに最適・・・かと思いきや、乗り心地だけは日常使い、特に家族を乗せてのドライブには不向きとのこと。

    なんでも、サーキット走行を意識したであろうサスペンションは突き上げ感がかなり強く、人によっては胃が揺さぶられる様な感覚に陥るという感想もあるほど。

    特にリアは突き上げ感が酷く、車酔いは必至とのこと・・・。(後期では多少マシになっているらしい)
    そのため、特に所帯持ちの人は、最低限足回りだけは交換した方がいいかもしれない。

    支払い総額200万円台から。なお、税金は・・・

    希少な自然吸気のV8でかつ、レクサスブランドでありながら支払い総額は200万円台前半から中古車は並んでいる。(2023年8月時点)

    過激なパッケージングの車ではあるが、レクサス品質なので故障もしにくいのではないだろうか。(ナビなどの電装系は除く)

    しかし、5リッターという大排気量故に自動車税は高額で、毎年お国に納める金額は88,000円。その上、すでに生産終了してから10年近く経つ車のため、年式によっては13年以上経過し、15%割り増しされて10万円を超えてくることに・・・
    5月を無事乗り切れさえするのであれば(金銭的にも家庭的にも)、悪い選択肢でも無いのではないだろうか。

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