2023年の6月23日にBMWの発表から、新型M5(G60)にワゴンタイプとなるツーリングモデル(G61)が設定されることが明らかになった。
M5にワゴンタイプが設定されるのは、2007年のE61型M5ツーリング以来、実に15,16年ぶりとなる。

新型M5に関して、2023年8月4日にcarwowが投稿した動画からスパイショットを基にしたレンダリングイメージやパワートレーンについての予想がされていたので、その情報を共有する。
想定される新型M5のパワートレーンについて
新型M5のパワートレーンの詳細については、まだ正式に発表はされてはいない。ただ、現行モデルと同様4.4LのV8ターボを搭載。加えて電気モーターも搭載し、BMW Mのセダンモデルとしては初となるPHEVデルになると言われている。
4.4LのV8ターボ+電気モーターを組み合わせたPHEVのパワートレーンは同社のスポーツSUVである『XM』に採用。XMの最上級グレードの『XM レーベル・レッド』ではV8エンジンが585PS・電気モーターの最大出力も197PSとなっており、システム合計出力748PS/1000N・mの組み合わせが既に存在しております。

ただし、動画内においては、PHEV化によるバッテリー搭載での重量増を考慮し、レーベル・レッドの出力を超えるシステムになると予想。
635PSを発揮する現行の『M5 CS』のV8エンジンと197PSを発揮するレーベル・レッドの電気モーターをベースとし、システム合計832PS程になるのではないかと試算がされている。
M5のライバルとの関係

動画内では、同じく4ドアセダンである『メルセデスAMG GT63S Eパフォーマンス』をライバルとして取り上げており、恐らくこれを上回るであろうスペックで登場させると予想されている。
◆メルセデスAMG GT63S Eパフォーマンス のスペック
・パワートレーン:4L V8ツインターボ+電気モーター
・システム最大出力:843PS
・システム最大トルク:1,010~1,470N・m
・車重:2,380kg
システム最大出力自体は先ほどお伝えした通り、830馬力程度と予想されているため、あとは電気モーター用のバッテリーによる重量増加にどの様に対処するかが焦点になってくる。
レッドレーベルの車重はSUVというパッケージングによる影響も多々あるものの、2,710kgとメルセデスAMGのGT63Sより330kgも重たい重量となっている。
レーベル・レッドのバッテリー容量は25.7kWhあるため、単位重量を10kg/kWh程度(現行プリウスと同程度の重量)と仮定すると、バッテリーだけで約260kgある計算に・・・
現行M5の車重はおおよそ2,000kg近くあるため、仮にこれにレーベル・レッドゆずりのバッテリーやモーターなどを追加するとなるとGT63Sと同じくらいの車重になるのではないかと想定できる。
そのため、動画内でマットも話をしている様に、軽量化に重きをおいて、GT63Sに搭載されている6kWh程度の小型バッテリーを搭載することも十分考えられる。
6kWhのバッテリーならば、約60kg程度とレーベル・レッドのモノよりも200kg程軽くできる。すなわち、GT63Sより200kg軽いというアドバンテージを作れる!
ちなみに、現行のM5 CSとGT63S Eパフォーマンスのでゼロヨン勝負をさせており、両車10.9秒の同タイムという結果になっているため(M5 CSの方が200馬力近く低い!)、マットの想定通りであるならば、少なくともゼロヨンは新型M5の方が優れているという結果になりそうである。

