ポルシェのピュアスポーツこと、MRの718ケイマンorボクスター。
私は現在、ポルシェ ボクスターS(987.1)を所有しているが、乗り始めてから5年ほど経過したのもあり、
新たな乗り換え先として718ケイマンないしボクスターを検討している。
先に断っておくと、私は平凡なサラリーマンで、年収も1000万円には遠く及ばない属性だ。
強いて言えば、FP2級を取得しているのと、資産運用を行っている程度のほとほと凡人である。
それでも、なんとか買えないかとローンの試算をしてみた結果を示していきたいと思う。

◆718ボクスターの諸元
| エンジン | 水平対向4気筒ターボ |
|---|---|
| 馬力/トルク | 300PS/380N・m |
| 駆動方式 | MR |
| ボディサイズ | 4379×1801×1281mm |
| 重量 | 1440kg |
そこで、ローンを組んだ場合、毎月いくらの支払いで乗れそうなのかを試算してみたいと思う。
※911がピュアスポーツカーなのかGTなのかは、本記事では一旦おいておく。
また、本記事では購入検討にあたって、私がポルシェセンターに直接ヒアリングした、新車及び認定中古車のローン金利や残価設定率も合わせて記載する。
<報告>
家庭持ちという事もあり、2シーターは却下となり4ドア4人乗りのAMG GLA45Sを購入した。
その具体的なローン支払い額を下記記事にまとめているので、ぜひ本記事と合わせて参考にしてもらいたい。
718ボクスター&ケイマン以上のパワーを持つSUVを月3万円以下で購入した内訳

ポルシェ パワーローンによる支払い

ポルシェは公式でローンサービスを提供しており、以下の2種類のローンを使用することが出来る。
- ポルシェ オートローン
-
車両価格全額を6カ月~5年かけて返済していく、いわゆる通常の自動車ローン
- ポルシェ パワーローン
-
残価設定型のローンになり、車両価格の10~30%を据え置き(最後にまとめて支払い)として、残りを3年~5年かけて支払う方法となる。
※オートローン・パワーローンともに金利は3.95%(執筆時点では2.9%であった)となっている。
ザックリと表にするとオートローンとパワーローンの違いは下記の通りだ。
| 項目 | ポルシェ オートローン (通常ローン) | ポルシェ パワーローン (残価設定型) |
|---|---|---|
| 適用金利 (実質年率) | 3.95% | 3.95% |
| 最長支払い期間 | 60回(5年) | 60回(5年) |
| 据置率 (残価率) | 0% | 新車:40%,認定中古車:30% |
| 月々の支払額の傾向 | 高め (全額返済) | 大幅に抑えられる |
| こんな人におすすめ | 7年以上の長期保有を前提とする方 | 月額負担を下げたい方 |
当然、据え置き分の価格があるため、パワーローンの方が月々の支払い額は圧倒的に少なくなる。
この残価率(据え置き価格)は、新車では最大40%まで。
認定中古車でも年式・走行距離問わず、支払い期間5年までなら、30%まで設定することが可能となっている。
確かにポルシェ認定中古車の販売ページにおいて、販売中の各車両のローン概算を出す際に支払い回数60回(5年)と残価率30%を同時に選択できる・・・
ただ個人的に、本当に中古車で5年支払いで30%も設定できるか気になったので、ポルシェセンターに直接問合せをしてみたところ・・・
「パワーローンに関しましては年式走行距離問わず、支払い期間5年まででしたら10〜30%の間で設定が可能です。」
との返答があった。
どうやら、本当に上記の通りパワーローンが設定できる様だ。
ここまで聞くと、高嶺の花だと思っていたポルシェの正規ディラーでも案外買えるものかもしれないと思えてきた。
そこで、新車と認定中古車それぞれの購入価格とパワーローンを使った月々の支払い概算を見積もってみた。

余談だが、ここ最近は残クレをはじめとしたローンに対して否定的な意見を述べる人が特にSNSを中心に多いように見受けられる。
ただ、私個人としては、その認識は間違っていると思っていて、ローンは残クレを含めて賢く利用して時には狡猾に立ち回るためのツールと認識している。
例え、ローンで金利を支払ったとしても、手元に残したお金をそれ以上の年利で資産運用が出来れば資産的にはプラスとなるため、個人的には金利を支払う価値あるツールだと認識している。
詳しくは、以下の記事に譲るが、資産を効率的に増やしたいならローンを上手く活用することを考えるべきだと思う。
FP2級の管理人が考えているローンの活用方法

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ポルシェのローン審査基準と年収目安【会社員でも通る?落ちる原因と対策】
「ポルシェに乗るには年収1,000万円以上が必須なのか?」と漠然と考えているないし、思っている人は多いことだろう。
しかし、ポルシェのローン審査は「年収の絶対額」だけで決まるわけではないように思う。
車種別の年収目安ライン
ポルシェのローン(ポルシェ ファイナンシャル サービス ジャパン等)において、審査通過の大まかな目安は以下の通りである。
- 718ボクスター / ケイマン / マカン(中古・新車エントリー): 年収 500万円〜800万円 前後
- カイエン / パナメーラ / 911(認定中古車・スタンダード): 年収 800万円〜1,200万円 前後
- 911(新車) / ターボモデル / GT系: 年収 1,500万円以上
審査の合否を分ける「返済負担率」の壁
金融機関やローン会社が最も重視するのは、年収に対する年間返済額の割合を示す「返済負担率(返済比率)」である。
一般的なマイカーローンにおける安全基準は額面年収の25%〜35%以内と言われている。
例えば年収600万円の方であれば、年間の上限返済額は約180万円(月額15万円)。
住宅ローンや他社借入(カードローン、スマホ端末の割賦払い等)の年間返済額と「ポルシェの年間ローン額」の合計がこの枠内に収まっているかが厳しくチェックされる。
ポルシェのローン審査に落ちる主な3大原因
以上を踏まえて、審査が落ちることになる主な要因は以下の3通りが挙げられるだろう。
- 他社借入残高が多すぎる(またはクレジットカードのリボ払い残債がある)
- 過去の信用情報(CIC・JICC)に延滞・滞納履歴がある
- 頭金がゼロで、年収に対して借入希望額が過大である
審査通過率を上げるために
もし年収面や審査に不安がある場合は、以下の3つの対策を講じることで審査通過率を飛躍的に高めることができるだろう。
- 頭金を少しでも多く入れる
-
借入元本を減らすことで返済負担率を引き下げる(理想は車両本体価格の15〜30%)。
- パワーローン(残価設定型)を活用する
-
最終回に据置額を設定することで月々の返済額を圧縮し、返済負担率を安全圏に収める。
- 使っていないクレジットカードのキャッシング枠やリボ払いを完済・解約しておく
-
信用情報上の借入可能枠を整理しておく。
新車と認定中古車の価格差
新車と認定中古車の価格差がどれだけあるのか・・・というのは当然、認定中古車の状態(走行距離や年式等々…)によって変わってくるので、今回の試算では実際に販売されている認定中古車とそれとほぼ同じ仕様の新車とで価格を比べてみる。
※ポルシェ認定中古車の車両詳細ページから、同じ仕様をコンフィギュレータに反映させる事が可能。
今回、私が狙っている車両は718ケイマンもしくはボクスター。グレードはベースグレードで十分と考えて・・・
オプションは最低限必要なモノ+スポーツクロノ・スポーツエグゾースト・PASMと人気な装備を装着しているもので検索かけてみる。
その結果・・・
最も安いモノで、718ボクスターベースグレードの730万円がヒットした。(2017年モデルで、距離は3万km)

一方で、同じ仕様を新車でオーダーするとなると・・・約1,075万円。

新車での車両価格と認定中古車での車両価格の差は約345万円というところ。
実際のパワーローン試算結果

新車と認定中古車の車両価格が分かったところで、あとは月々どれくらいの支払いで乗れるのか概算してみる。
ここからの概算は用意できる頭金やボーナス月加算額によって異なってくるので、人それぞれではあるが、一例として私の支払い条件を下記に列挙する。
<共通の支払い条件>
- 支払い回数:60回
- ボーナス月加算額:30万円
- 頭金:100万円
- 据置率(残価率):新車は40%・中古は30%
基本的に月の支払額が安くなる様に、支払い回数は最長の60回(5年)で、残価率は最大の数値で考えた。
ボーナス月加算額は、半年に1回ほどまとまったお金が用意できそうなので、30万円。
頭金は、現在所有しているボクスターS(987)を売却+α程度を入れることをイメージしている。
その結果は下表の通りだ。
| 購入方法 | 車両購入価格 | 残価率 (据置額) | ボーナス加算総額 | 月々の支払額 |
|---|---|---|---|---|
| 新車 | 約 1,075 万円 | 40% (430万円) | 300 万円 | 月々 71,300 円 |
| 認定中古車 | 約 730 万円 | 30% (219万円) | 29.2 万円 | 月々 30,700 円 |
詳しい内訳を以下に示していく。
新車の場合
上記条件を基にパワーローンで新車を購入した場合の試算が下記の通りで、月々の支払額は71,300円。
払えない額ではないが、平凡なサラリーマンが毎月支払う金額と考えると中々に躊躇してしまう金額だ・・・。
7万円と言えば、独り暮らしの家賃を払えるくらいの金額になってくるため、やはり素のボクスター/ケイマンと言えども凡人サラリーマンが買うのは少々ハードルが高い様に感じる。

認定中古車の場合
一方で認定中古車はというと・・・同様の支払い条件を基に試算した結果が下記の通りで、月々の支払額は30,700円となった。
うーむ、これなら月々の支出を整理したりすれば、かなり現実的な金額ではないだろうか。
私の金銭感覚に誤りがなければ、3万円台であれば、一般人がカーローンで支払う額にもかなり近いのではなかろうか。

※ボーナス加算額は730万円の車両価格に対しては最大29.2万円までしか設定不可能だったため、最大値を入力。
パワーローン(残価設定)vs 10年(120回)長期ローン|利息と月々負担の損益分岐点
月々の支払額を抑えて憧れのポルシェに乗る手段として、「パワーローン(残価設定型)」のほかに、近年利用者が増えているのが「銀行やマイカーローン専門店の最長10年(120回)長期ローン」だ。
以下にメリット・デメリットと利息の総額差を比較する。
パワーローン(残価設定型ローン)の特徴
- 支払期間: 最長5年(60回)
- メリット: 車両本体の30%〜40%を最終回へ据え置くため、3〜5年間の月々支払いを劇的に抑えられる。数年ごとに最新のポルシェへ乗り換えたい人に最適。
- 注意点: 据置残価に対しても金利(年利2.9%〜3.9%前後)がかかり続けるため、元金均等返済に比べて支払利息の総額はやや高くなる。
10年(120回)長期ローンの特徴
- 支払期間: 最長10年(120回)
- メリット: 残価据置ではなく「全額完済型」でありながら、返済回数を120回に分散することで、残価設定と同等レベルまで月々の返済額を下げられる。10年後には完全に自分の名義の資産として手元に残る。
- 注意点: 10年間にわたって金利を支払い続けるため、完済時の利息総額が大きくなる。
パワーローン vs 10年ローンの比較シミュレーション(車両価格730万円・金利2.9%想定)
| 比較項目 | パワーローン(5年・残価据置) | 10年(120回)長期均等ローン |
|---|---|---|
| 借入元金 | 630万円(頭金100万円) | 630万円(頭金100万円) |
| ボーナス加算 | 30万円/回 | 30万円/回 |
| 据置残価額 | 219万円(最終回) | なし(0円) |
| 月々支払額 | 約29,000 円 | 約11,000 円 |
| 利息負担総額 | 約 65 万円(5年間) | 約 100 万円(10年間) |
パワーローンと銀行長期ローンどちらを選ぶべきか
- 3〜5年で次のポルシェや他車へ乗り換える予定の方
-
『パワーローン』一択だろう。
ポルシェの特にピュアスポーツモデルはリセールバリューが高いため、残価割れのリスクが低く効率的である。 - 1台のポルシェを10年じっくり愛着を持って乗り続けたい方
-
『10年長期ローン 』が賢い選択だろう。
今回は2.9%ローンで同一で比較を行ったが、銀行系ローンについては審査次第ではあるもののもっと低い金利で借りられることもあるため、さらに支払額を抑えられる余地がある。
パワーローンの頭金・繰り上げ返済・一括返済のリアルな実務
パワーローンを検討するにあたり、多くの方が気にする「頭金の目安」と「途中でまとまったお金が入った場合の一括返済・繰り上げ返済」について解説する。
頭金はいくら用意すべきか?
パワーローンは頭金ゼロのいわゆるフルローンでも審査次第で組むことは可能だ。
世間一般では諸費用+車両本体価格の10〜20%で、約100万〜200万円の頭金を用意することが良いとされるイメージもあるし、審査にも有効だろう。
頭金を入れて借入元本を減らしておくことで、月々の支払額が安くなるだけでなく、万が一事故や事情で途中売却する際にもローン残債が車の売却額を上回ってしまうオーバーローンのリスクも防ぐことができる。
ただ、個人的には手元に現金を残しておき、資産運用等で計画的に増やす手段も考えられるため、頭金を入れるか入れないかは一長一短だ。
少なくとも、資産運用を絶対行わない人であれば頭金は極力入れた方がよいだろう。
パワーローンの一括返済・繰り上げ返済は可能か?
結論から言うと、ポルシェのパワーローンは契約途中でも一括返済(全額繰上返済)および一部繰り上げ返済が可能である。
- 一括返済: ボーナスや臨時収入、資産運用益が出たタイミングで、残りのローン元金+未経過利息を精算して完済できる。
- 最終回の選択肢(5年後)
- 車両を売却・返却して精算する(査定額が据置額を上回れば差額がプラスになる)
- 据置残価を一括キャッシュで支払って乗り続ける
- 据置残価を再度分割ローン(再ローン)で組み直す
途中で一括返済できる柔軟性があるため、「まずは月々の返済負担を抑えてパワーローンで乗り出し、資金に余裕ができた段階で一括返済する」という買い方もある意味賢い方法だろう。
まずは試算をしてみるのが大事

車両価格自体は中古でも700万円オーバーと日本の平均年収を大きく上回る価格となってくるが、こうやって試算してみると、意外と手が届く存在じゃないかと思えてくる。
また、残価設定ローンで恐れられている残価割れについてだが、趣味性の高いMRで2シーターのポルシェであるため極端に下がることはないと踏んでいる。
さらに認定中古車であれば、おありがたいことに前オーナーが減価償却をしてくれているため、例え将来売却する時でも絶対値での値落ち額は新車で購入する場合と比べて少ないだろう。
今回は、私の事例でシミュレーションをしてみたが、人によって当然用意できる頭金やボーナス月加算額も異なるため、乗りたい車があるのであれば(ポルシェに限らず)、まずはローンのシミュレーションをしてみるのが重要だろう。
そして、自分の現状ではどうしても手に入らない場合は、資金用意のための活動をすればいいだけだ。
頭金をいくら用意しないといけないのか。月々いくらの支払いが必要か。などの具体的な金額が分かれば、あとはそれを目標に行動していけば、憧れの車も決して手の届かない存在ではないと感じられると思う。
私の結婚に伴い2シーターは一旦没案となった・・・。
2台所有も考えたが、新たなライフスタイルを体験する意味でも次はSUVを検討しているところである。
→メルセデスAMGのGLA45Sを購入。総額700万円程度と当ページで試算した額とかなり近かったので、すんなり購入できた。


